障子と扉
2020/08/17
連休前に完成したリノベーション物件E様邸で、造作の障子を採用して頂きました。
障子を取り入れた場所は、お部屋の内窓部分。
和の雰囲気を取り入れられるだけでなく、断熱効果もあります。
外の景色を見たい場所の窓にはデメリットもありますが、
すりガラス(透明ではない窓)や、隣家の目線が気になるような位置にも最適です。
床はフローリングですが、
特に北欧家具とは相性が良いので畳のお部屋でなくてもオススメです。
扉類の造作があるときは必ず、建具を作る職人さんと事前に打ち合わせをしています。
リビングの扉やガラスの入った室内窓と違って
慣れない障子の造作だったので職人さんに色々と教わりました。
障子の外側の枠は一寸五分(45mm)と一寸八分(53mm)
障子の格子の部分は組子(くみこ)と言って、2分5厘 (8mm)だそうです。
ミリに変換した寸法まで頭に入っていてスラスラ出てきます。
組子の水平方向の木材は交差する部分でぶつ切りになっています。
障子に限らず多くの扉がたてがちになっています。
障子紙は、ワーロンシートという破れにくいものもありますが、
店舗向きだそう。
日があたると反って特に南向きの部屋は剥がれやすいそうです。
障子は紙だから大丈夫。
無塗装なので汚れ防止のために、彫り込み引き手をつけました。
この写真を撮った同じ日に違う現場の検査もあり、違うテイストのドアがありました。
これも同じ職人さんが作っていると思うと、フフッとなりました。
真っ黒ではなく優しいブラックした。
近年はデザインガラスと同じくらい透明ドアが人気です。
榊原